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夢見るシンデレラ。

第3章 *魔法使い...





西田さんに呼ばれて部屋を出て行ってしまった社長





それを横目に美月は掃除を続けた。















棚を綺麗にして、ベッドメイキングをして、ここまで働けば慣れてきて要領よくこなせるようになってきた。















「・・何これ・・?」













ほぼ毎日のように掃除してる部屋なのに、見慣れない箱がベッド脇の棚の上に置かれてることに初めて気が付いた。














こんなのあったっけ・・・?













箱を開けると、




「あっ・・!」




写真が入っていた。















社長と蓮さんと徹さんの写真







修学旅行や高校の卒業式で撮られた写真をベッドに腰掛けて見入っていた。








こうやって見てると、3人とも楽しそうに笑ってて本当に仲良しなんだなぁと実感する。













「・・そうだ!」











ベッドから降りると、窓際の棚に置かれた写真立てを手に取った。







社長は写真なんてないと言ってた。







本当はただ、飾るのが恥ずかしかっただけなのかもしれない。













一番写りのいい、


一番かっこいい、


一押しの写真を写真立てに入れ、元々箱のあったベッド脇の棚の上に置いた。



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