夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「蓮・・黙ってないで何か言えよ。」
「言えねぇよな。
人の使用人に手出してんだから。」
「・・・は?
・・嘘だろ・・・?
あの女って、美月ちゃん・・?」
驚愕してる徹の横で、何も言わない蓮
湊はソファーに仰け反り大きな溜め息をついた。
「なんで、美月ちゃんなんかに・・・」
「蓮も悪趣味だよなー。
あんな女の何がいいんだよ。」
「・・・・・」
「人のものだから良く見えたか?
それとも、俺様に恨みでもあんのか?」
「そんなんじゃないよ。」
「じゃあ、どうして?
こんなの蓮らしくねぇよ。」
やっと口を開いた蓮に、目を覚ませと言わんばかりに体を揺さぶる徹
「守ってあげたいと素直に思っただけだよ。
湊の側にいる彼女があまりに不憫だったから。」
「てめぇ・・!!」
「湊!!」
蓮の胸ぐらを掴んだ湊
「湊に何が出来るの?
彼女の不安、消そうとしたことある?」
「・・・・・」
「こうやってすぐ手をあげる湊が恐いって言ってた。
湊は彼女を苦しめることしかしてないんだよ。」