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「そんなことないよ。」



「ーー？」



「社長にはお金以外に蓮さんや徹さんっていう信じられる素敵な親友がいるでしょ？


あんなバカなこと一緒にやってくれる仲間なんて、そう出会えないと思うよ。」















美月の言葉に笑顔を見せた湊















「・・かもな。」



「それに、今だって私の側にいてくれてる。
それは私のことを心配してくれてるからでしょ？お金がなくても社長自身の優しさがあるって証拠だよ。」















「・・・ありがと・・」













目を合わせて微笑み合うと、照れくさくて大きな笑いへと変わっていくー・・・






社長は不器用なだけ。




自分から幸せになるのが苦手なだけ。




















そんな社長を好きだと認めるのが私は苦手なのかもしれないー・・・