夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「わっ!!綺麗ー・・・」
「なぁ、」
「ん?」
「今から俺が言うことを真面目に聞いてくれ。」
「なに?そんな改まって。」
百華と真剣に静かに話すにはここしかなかった。
「まさかプロポーズ?
こんなところで改まって言うなんて、湊も意外とロマンチックなことするんだね。」
「・・・・」
「でも、けじめだもんね。
わかってるけど聞いてあげる。」
これが男として、西園寺家の息子としてのけじめだと決心した。
「俺と「美月・・?」
「・・?」
「ねぇ、あれ、美月じゃない?
ほら、あそこ!!」
高台の柵から身を乗り出し、下を覗き込むと暗闇に人影が確かに見えた。