
夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
「・・これ、ありがと。」
「ーー?」
湊が差し出したハンカチを受け取る美月
薄い黄色の生地に刺繍された"M.Y"の文字
「ずっとお礼言いたかった。」
「これを・・どうして・・?」
「まぁあの時は俺も酔っ払ってたし、いつもだったらあんな奴ボコボコにしてやるのに。」
「・・・・」
「でも、本当ありがと。助かったよ。」
美月の記憶が蘇るー・・
あの歓楽街で起きたこと・・・
「・・!!
だから私の名前調べて使用人にしたの!?」
やっと繋がった。
ずっと感じてたモヤモヤが今スッキリと解かれた気がした。
