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夢見るシンデレラ。

第3章 *魔法使い...





「ふぅー・・・・」


















田中さんの言葉が心に引っかかり、屋上のベンチで青空を見上げ小さな溜息をついた。


















「その様子じゃまだまだって感じだな。」



「ーー?」
















干された洗濯物の間から顔を覗かせる人影に思わず背筋を伸ばして座り直す。

















「また、怒られたんだろ?」



「またって・・・そんな・・・」

















この4年間、結局この人の力なしじゃやってこられなかった。















「蓮さんこそ、仕事中じゃないんですか?」



「そうだなぁ。


俺の仕事と言えば、サボり癖のある看護婦を立て直すことだから。」



「その言い方・・!」















お父様の仕事を継ぐ傍らで、病院の経営コンサルタントの会社を立ち上げた蓮さん。







私がここに就職できたのも、9割9分9厘が蓮さんのお陰ー・・


















夢を叶えたはいいけど、才能がないのか結局は他人の力を借りてここまでやってこれた。



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