夢見るシンデレラ。
第4章 *永遠の11:59...
夜勤明けー・・
引継ぎを終えて、病院を後にする。
「・・・・・・・?」
『美月様、ご無沙汰しております。』
社員用の通用口を出ると、目の前には朝日が反射するほど黒光りする車と、黒スーツをビシっと着こなす男性が立っていた。
辺りを見回し、この状況には自分しかいないことを確認する。
「・・・西田、さん・・・?」
『はい。お変わりなく、お元気そうですね。』
執事の西田さんとも4年ぶりの再会ー・・
老けることなく、体型も変わることなく、そのままの姿であることに感心する。
『どうぞ。』
「え?」
『皆様がお待ちです。』
皆様・・・・?
車のドアを開けられて、恐る恐る中へと入る。
「あの・・、どこへ・・・?」
『お屋敷です。』
状況が読めないー・・
ただ、西田さんのことは今だって昔だって信頼してる。