
夢見るシンデレラ。
第4章 *永遠の11:59...
「っ・・これ・・・・!」
湊の目を見つめる美月の目には涙が浮かぶ。
「この4年間、俺はこれを励みに乗り越えてきた。美月がこれにもう一度腕を通してくれることを信じてたからな。」
豪華なこの部屋に負けず劣らず、存在感を示す真っ白なウェディングドレスー・・・
その周りをゆっくり歩きながら美月は眺めた。
「本当に、結婚してくれるよな?」
確かめるように、静かにゆっくり尋ねた湊
「・・湊、ありがと。私、幸せだよ。」
「美月・・・」
「私を選んでくれてありがとう。」
美月の涙交じりの笑顔に湊も微笑み返すと、引き寄せ合うように抱きしめた。
