夢見るシンデレラ。
第2章 *魔法の馬車...
とは言っても、大学の友達に紹介してもらったキャバクラでバイトを始めた。
『へぇー新入り?
可愛いねぇ。色白くて触れたくなっちゃうよー』
「ーー!!!」
お尻を触られようが、おっぱいを多少揉まれようが、お金のためだと思えば耐えられた。
「35万かぁ・・・」
給料日に手にした封筒の中身を確認して、カバンの中にしまった。
眩しいくらいに光る看板やらネオンを横目に駅へと向かう。
もっと稼ごうと思えば、いくらでも仕事はある。
月80万は約束します!
あなたのヤル気を募集します!
衛生的にも安全・安心、生禁止!
さすがにダメダメ!!
寝るのだけは絶対にしたくない!!
求人広告の前で首を横に振り切り、再び歩き出した時ー・・・
「すみません、」
高そうな黒いスーツを綺麗に着こなす男性に声をかけられた。