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夢見るシンデレラ。

第2章 *魔法の馬車...





「湊ー!
おい、クラブ行こうぜ!」



「・・・・・寝てる?」














徹と蓮が湊の部屋に飛び込むと、ベッドでくるまる湊がいた














「湊?具合悪いの?」















心配した蓮がベッドの際に腰掛けて湊の体を揺する




それに反応したのか、いかにも不機嫌な湊を布団から顔を出した















「何しに来たんだよ」



「徹がクラブ行こうって。
咲ちゃんに浮気バレて振られちゃったらしいよ。」



「蓮!浮気っつーのは、正式にお付き合いしてる二人のどちらかが他の奴と仲良しすることを言うんだろ?俺からしたら咲は遊びでしかなかったんだよ。向こうが勝手に本気に・・・」



「・・なんだよ。
そんなこといちいち言いに来たのかよ。



くだらねぇ。」














徹と蓮を睨みつけると布団をかぶった湊

















「湊、機嫌悪いみたいだし今日は二人で行こう。」












立ち上がった蓮と目を合わせて、渋々頷いた徹が瞬間的に笑顔を見せた






「そうだ!
じゃあ美月ちゃんでも誘おう。」



「ふざけんな!!あいつはダメだ!」



「「!!」」














湊の怒鳴り声に驚き唖然とした徹と蓮





過剰に反応した湊を見つめた















「あいつの名前を俺の前で口にしてみろ。
お前ら二人でもぶっ殺すからな。」



「湊、美月ちゃんと何かあったの?」



「・・何もねーよ。」



「そういや、今日見てないね。
いつも湊の側にいるのに・・・」



「とにかく・・!!


もう一度言う!
俺の前であいつの名前を出すな!いいな?」













強く念を押す湊の言葉に納得のいかない様子で頷いた二人





首を傾げながら部屋を出ていった。




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