夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
今日も重い腰を上げて出勤する。
ーー君はそんなこと出来る子じゃない。
蓮さんの言葉を頭を過ぎる度に、自己嫌悪に陥る。
やめたかった・・・
行きたくなかった・・・
でも、お金が必要という現実からは逃げられなかった。
「可愛いー!!
美月、ほら!似合う似合う!」
更衣室から出た私を褒め称える愛実の言葉に苦笑いする。
看護師に憧れてたのは事実ー・・・
でも、今日の看護服は本物とはかけ離れてた。
「ねぇ、短すぎないかなぁ・・・」
「いいのいいの!
美月、足綺麗なんだから!」
鏡に映る私は昨日よりは少しだけ様になってて、やらしくなってた。
「いってらっしゃい!ファイト!」
「う、うん・・!」
背中を押されて客の待つ個室へと向かった。