夢見るシンデレラ。
第3章 *魔法使い...
♪~チュンチュンッ...
カーテンの隙間から洩れる太陽の光で目を覚ます
久しぶりによく寝た気がする・・・
ベッドからゆっくり降りると、軽く伸びをして部屋を出た
ついこの間まで堂々と歩いてた私も、今日はなんだかぎこちなくて注意深く辺りを見回す
「ふざけんな!
俺は絶対行かねぇからな!」
突然、廊下に響いてきた怒鳴り声・・・
立ち聞きなんてするつもりはなかったけど、足が不思議と動かなかった
『湊、あなたはうちの後継者よ?
いい加減自分の立場をわきまえなさい!』
「俺は継がない。
それかあれか?
こんなクソ会社、俺が経営者になって潰してやろうか?」
『・・坊ちゃん・・!』
「とにかく俺は行かない。
そこまで親の言いなりになってたまるか。」
ヤバイと思った時には遅かったー・・・
『・・あなた・・・、』
『美月様・・!』
こっちに向かってきた母親と鉢合わせてしまった。