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～再会～

　翌日、家から幸の姿が消えた。早朝、亮平が起きた時、既に幸の布団はもぬけの殻であった。亮平が妻の失跡に気づいた頃、幸は一人、都市へ向かう汽車に揺られていた。
　まだ夜が明けやらぬ暁方、幸がめざめた時、狭い家の中には夜の残り香がそこここに残っていた。