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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第2章 第一話【空の記憶】~運命の嵐~

 確かに、進一郎はそう言いたかったのではないだろうか。しかし、なにゆえ、彼がそんな不吉なことを思うのか、幸には判らない。短い三学期が終われば、幸はまた四月からの新学期が始まるまでの休みを過ごすために、この町に戻ってくる。
 幸が進一郎の不可解な言葉を訝しんでいると、突然、ふわりと抱きしめられた。

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