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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第10章 第三話【波の音】 衝撃の真実

~衝撃の真実~

 そんなある日の朝のことである。幸が亮平に拉致されてから、既にひと月が経過していた。
 その日は梅雨の合間の曇り空が低く垂れ込めていて、陰鬱さがいっそう増すような空模様であった。

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