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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第10章 第三話【波の音】 衝撃の真実

 そして、彼はつと幸を見、笑顔で釣り鐘草を差し出した。
「別嬪さん、亮平をよろしく頼むよ。これは、ほんのお近づきのしるしと見舞いだ」
 その側から亮平が割って入った。
「先生、それはうちの庭に咲いてる花じゃないか。何が見舞いだよ。見舞いって言うんなら、もう少し気の利いたものを持ってきてくれよ」
「それもそうじゃな」

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