テキストサイズ

空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第10章 第三話【波の音】 衝撃の真実

 医者は豪快に笑い飛ばし、片手を軽く上げ、くるりと背を向けると飄々とした様子で帰っていった。その背を見送る亮平に、幸はたまらず叫んでいた。
「亮平さん、今の話、本当なんですか」
 だが、亮平はいつまでも医者の消えた方角を見つめていた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ