テキストサイズ

空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第10章 第三話【波の音】 衝撃の真実

 そのはるかな視線は、哀しいほど透き通っていた。幸は、はたと思い当たった。ひと月前、ここへ連れてこられた時、亮平を見て何か違和感を感じた。以前に比べて随分とやつれたような印象を受けたのだが、あれはやはり思い過ごしではなかったのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ