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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第10章 第三話【波の音】 衝撃の真実

「幸、本当言うと、俺は怖かった。自分の生命があと少しだと知らされて、途方もなく怖くなった。そして、余命いくばくもない残りの人生だとしたら、その残りの日々、最後の日まで幸にずっと側に居て欲しいと思ったんだ。そう思ったら、無性に幸に逢いたくなって気が付けば、あの都市にいた。だけど、俺は幸にとって、取り返しのつかないことをしでかしてしまった。幸が折角掴んだ幸せを粉々にしてしまったな」

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