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空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第11章 第四話【縁~えにし~】 早春賦

「一人で来ようとしたのですか?」
 幸は咄嗟に浩三から身を離した。何とか態勢をたて直し、椅子に座る。浩三も幸に倣うように向かいに腰を下ろした。
「ああ、僕が行ってはいけないと普段から言い聞かせていたものだからね」

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