テキストサイズ

空の記憶~あなたと私と彼、それから~

第12章 第四話【縁~えにし~】 白き波の向こうに 

「そうか。君が決めのなら、もう僕は何も言わない。たとえどこにいようと、僕が君を想う気持ちは真実だ。想われることさえ嫌だと言うのでなければ、僕はずっと死ぬまで―この生命尽きるその瞬間まで君を想い続けるよ」
 浩三の言葉に波の音が重なる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ