【裏小説】イケメン王宮~プリンセスと危険なイケメン達~
第3章 ルイ篇
「……ジルから聞いてるよ」
『……何…を?』
「君がどんな風に次期国王候補を決めるのか」
『……ル…』
ルイのもう一方の腕が月花の腰に回り、
月花を抱き寄せる。
ルイとの距離が更に近くなり
月花は顔を赤らめた。
『ルイ……離して……』
「……駄目」
そう言って月花の瞼にちゅっと唇を押し当てる。
『…んっ……』
ぴくりと肩を揺らすと
今度は頬にキスが落とされた。
『ルイ……っ///』
ルイの腕の中で身体をよじると、
頬から唇を離したルイが、
指で月花の唇をそっとなでた。
「月花……俺をみて」
顔をあげると
じっと月花を見つめるルイの瞳とぶつかった。
瞳が僅かに揺らぎ熱を帯びているように見える。