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【裏小説】イケメン王宮~プリンセスと危険なイケメン達~

第6章 アラン×レオ篇 ~白昼夢~

「……様…」


(ん……)


「…花…様!」


(誰か…が……)




「月花様!」


『っ!』


自分の名を呼ぶ声で目が覚める。


(え……?)


見慣れた天井、寝心地の良いベッド。


(あれ?ここは…)


見上げると心配そうに見つめる
ユーリの姿があった。


『ユーリ…』


ユーリ「心配したよ、月花様。
何度呼んでも目覚めないから……」


(私……眠っていたの……?)


窓を見ると陽が沈みかけていて
夜が訪れようとしているのがわかった。



でも自分がなぜ
こんな時間に眠っていたのか……



記憶が繋がらない。




ユーリ「どうかしたの?」


ユーリが月花の手をそっと握る。

人肌の温もりを感じ、
月花はハッとした。


(私…っ!アランとレオと…っ!)


催淫剤のこと、
アランとレオに抱かれた事が
走馬灯のように脳裏によみがえる。


勢いよくベッドから起き上がると
慌てて部屋を見渡した。


が、二人の姿はなく。


ケーキを食べた食器や
ティーセットやワゴンなども一切なく。


(っ!そういえば私…っ裸のまま…っ!?)


両手で胸元を抑えると
ちゃんとドレスを身に付けていた。


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