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【裏小説】イケメン王宮~プリンセスと危険なイケメン達~

第6章 アラン×レオ篇 ~白昼夢~


ユーリ「月花様?」


ユーリが不思議そうに
月花の顔を覗きこむ。


『……』


状況が理解出来ない月花は
ユーリに尋ねた。


『ユーリは…いつ帰ってきたの…?』


ユーリ「え?」


『今日は…ジルと外出してたよね…?』


質問に目を瞬かせるユーリの答えを
月花はじっと待つ。


すると、
ユーリがふっと吹き出した。


ユーリ「月花様ってば、寝ぼけてるの?
今日は朝からジル様と執務室で
ずっと残務整理だよ」


『え……』


ユーリ「夕食の時間だから
仕事を抜け出して
月花様を呼びに来たんだよ」


ユーリが軽くウインクする。


『ユーリが部屋に来たとき…誰かいた?』


ユーリ「誰もいなかったよ?
変な夢でも見たんじゃない?」


『夢……』


“夢”という言葉で
月花は冷静さを取り戻した。


(そっか…夢だったんだ…)



でも……

どこからが夢だったんだろう。


城下で会った老女から買った
甘い香りの蜜が入った不思議な小瓶、


ジルとユーリの外出中に作った
催淫剤入りのケーキ、


そのケーキを一緒に食べたアランとレオ、


催淫剤を抜く為に
何度も何度も身体を重ねた…


これは全て、夢だったの?


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