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ナーバス BREAK DOWN

第2章 解逅

それから季節が過ぎ、冬を迎えていた。

その日も普段どおり一緒に真実と友紀は下校していた。

日が落ち、暗くなった駅前の歩道を他愛ない話をしながら歩いている。

ずっと何事もなく過ぎてきたから、油断していたのかも知れない。

ゆっくりと近づいてくる、フルスモークの黒いワゴン車に何の注意もしなかった。

黒いワゴン車は真実達の数メール先で歩道に寄って停車した。

他にも路肩に止まっている車はある。

不審に思う事はない。


真実達はワゴン車の脇に差し掛かった。


その時…

ワゴン車の助手席側のドアが開き、二人の足を止めた。

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