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近くて遠い

第25章 符合

「真希さん…」


「はい?」


少し沈黙があってから要さんが私を呼ぶ。


顔を向けると、要さんは顔を大きくあげて、天を仰いでいた。


「今日の空は…」



「はい?」



「今日の空は…


キレイですか…?」



「えっ…」


空…?


その言葉を聞いて、私も要さんと同じように、


ゆっくりと空に顔を向けた。

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