近くて遠い
第48章 ◇クリスマス特別編◇
────────…
「……幸せか…?」
もうグラスに無いシャンパンを真希が注ごうとすると、光瑠はそう真希に尋ねてじっと見つめた。
「とっってもっ!!」
ボトルを持って微笑んだ真希に光瑠も微笑みを返す。
「そうか…」
座ったまま真希を引き寄せて額に口付ける。
「……俺もだ」
顔を見合わせて微笑み合う二人。
要はチラとそんな二人を見て小さく溜め息をついたあと、シャンパンのボトルを見つめた。
今日は許すことにするか──
我ながら、自分のお人好しに呆れ返りながら、ふっと笑ってシャンパンを一気に飲み干した。
そして何の気なしに視界に入ったブドウを見つめる。
いや──
やはりそれは俺らしくない…
それに、
少しくらいいたずらをしても、
バチはあたらないはずだ──
要の中のいたずら心が疼く。
要はニヤリと笑うと、隼人を抱えて立ち上がった。
「……幸せか…?」
もうグラスに無いシャンパンを真希が注ごうとすると、光瑠はそう真希に尋ねてじっと見つめた。
「とっってもっ!!」
ボトルを持って微笑んだ真希に光瑠も微笑みを返す。
「そうか…」
座ったまま真希を引き寄せて額に口付ける。
「……俺もだ」
顔を見合わせて微笑み合う二人。
要はチラとそんな二人を見て小さく溜め息をついたあと、シャンパンのボトルを見つめた。
今日は許すことにするか──
我ながら、自分のお人好しに呆れ返りながら、ふっと笑ってシャンパンを一気に飲み干した。
そして何の気なしに視界に入ったブドウを見つめる。
いや──
やはりそれは俺らしくない…
それに、
少しくらいいたずらをしても、
バチはあたらないはずだ──
要の中のいたずら心が疼く。
要はニヤリと笑うと、隼人を抱えて立ち上がった。