無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そう私が言い放つと


有川様はカッと目を見開いた



「出ていけ。言うことを聞かないやつなんか、いたところで腹がたつだけだ。」




あぁ…

結局

私は気に入られていた訳ではなかったのだ。


あの時の夕夏さんと同じ。

何も特別なことはない。



彼は、自分の言うことをきく人なら誰でもいいんだ。


「……っ失礼します。」





私は逃げるようにしてVIPルームを去った。



扉を閉めたあと、


ガシャーン


とグラスの割れる音が響いていた。