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「あなたの言う世の中の人は、上辺だけで顔を作ってきた人かもしれない。

でも…澪は違うわ。

嬉しいことも悲しいことも、見てわかるくらい顔に出るし、言葉にするし。

でも、その真っ直ぐさがあたしが澪を好きな理由なの。

神田くん…




澪は、あなたを受け止められる子よ」


あたしの言葉に、彼は黙ったまま去っていった。



『愛し方がわからない』

その一言で、あたしは感じた。


澪が彼を必要としてるんじゃない。







彼が澪を必要としてるんだと。