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最初で最後の恋

第11章 違和感

ひとりになったあたしは、家に帰って澪の家にお見舞いに行くことにした。


透には明日詳しく話すとメールしておいた。


澪の家のベルを鳴らすと、おばさんが出てきた。


「香奈ちゃん!来てくれたのね。上がって」


おばさんは快く家に招いてくれた。
リビングに通されると、そこにいたのは…


「澪っ」


そこにいたのは、ごはんを進んで食べている澪の姿。
辛そうに食べていると言うより、少しずつでも食べようって前向きな顔をしている。


「香奈!来てくれたの?ごめんね、今日は休んだりして…」


そう言って微笑む澪は、なにか重たいものが取れたようにすっきりした笑顔だった。


「ううん、よかった……

ごはんは食べれそう?」
 

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