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最初で最後の恋

第11章 違和感

「うん。お母さんにも言われて、さすがにこのままじゃだめだなって思って。

香奈もごめんね。

香奈に心配かけないつもりが、たくさん迷惑かけちゃってたよね」


右手に持っていた箸を机に置いた澪は申しわけなさそうに頭を下げた。


「そんなことないよっ。こうして少しでも食べてくれて本当に良かった…」


あたしは澪の細くなった手を優しく握った。


「香奈…

あたしね、神田くんのこと…

 


ちゃんと、けじめつけようと思う」


え……
けじめって…


「どういうこと?澪」

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