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最初で最後の恋

第12章 この気持ちの正体は?

ーside by 蓮ー

大学の入学式。

スーツの生徒が何人も行き交う中、ひとり俺は周りにいる女たちにジロジロ見られながら歩く。


『ねぇ、あの人格好良くない!?』


『わっ、超格好いい!!あんな人が彼氏だったらいいのになぁ』


小さい声で話していても聞こえるような声で話す女たち。こういうのも高校のときから言われていたから慣れている。


結局は…俺の見た目だけしか見てないってことだよな。
  

大学に入ってやっと〈あの人〉から逃げることができたと思っていたのに…


学校生活に関しては今までと変わりないと思うと、面倒臭い気持ちでいっぱいだった。

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