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最初で最後の恋

第2章 最悪なシーン

そそくさと帰ろうとしたあたしの腕を、しっかりと掴む彼。


そのままじーっとこちらを見つめている。


うっ。そんな潤んだ瞳で見られるとなんだかドキドキしてしまう。
なに、この気持ち……


「あんた、けっこう可愛い顔してんじゃん。名前は??」


「え……神崎澪、です」


「ふーん…澪、ね。

あんた、俺の女になれよ」




そう言って彼はあたしの腕を引いて




唇を重ねた。

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