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最初で最後の恋

第3章 神田蓮

次の日の火曜日。


あたしは昨日のことで頭がいっぱいだった。


「俺の女になれよ」


思考が停止した。なに、女になれって。
つまり、彼女になれってこと??

いきなりすぎて意味がわからない。

ただひとつわかったことは




あの男の瞳に吸い込まれた自分がいたってことだけだ。


大きな瞳が目を逸らさずにあたしのことだけを捕らえていて、そのまま虜になってしまいそうだった。

こんな気持ちになったのは生まれて初めてで。


どうしていいかわからなくて、されるがままにキスされてしまった。

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