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最初で最後の恋

第13章 隠された想い

澪からの連絡が途絶えてから半月ほど経ち、6月の上旬頃になっていた。


「蓮、なんか元気ないわね」


授業中、隣にいる早苗が囁いた。


「…別に」


そう言ってそっぽを向く俺。
早苗の言うとおり、最近の俺はかなり気力が無くなっていた。


なにをするにもため息しか出ない。


心を満たす=女を抱く


そう思っていたのに、今は誰でもいいなんて思わない。



澪がいい。

澪じゃなきゃ嫌だ。

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