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最初で最後の恋

第13章 隠された想い

澪と離れてから1ヶ月が経ってしまった。


心の悲しみは深くなるばかりで、自分ひとりだけではこらえきれなくなった俺は昔のように色んな女と寝た。


その中には早苗もいた。


もう自分で自分をコントロールする力も残っていなかった。




そんなある日。

抜け殻のような日々を送りながらも、俺は学校まで足を運ぶ。


普段はあまり吸わないタバコを吸いながら、なんとなく歩いているといつも使ってたポンプ室の前に来てしまった。 

  
誰もいないとわかっていても、その中に誰か俺のことを求めてくれる人がいるんじゃないかと思ってしまう。


俺はガチャリと、その扉を開いた。

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