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最初で最後の恋

第13章 隠された想い

「いつもここで色んな女とシてるのね。さっきの一言でわかったわ」


彼女は強気な口調で俺を責め立てる。
なにも言えなかった。


「なによその顔。澪が今どれだけ苦しんでるか知らないくせに、あんたがそんな顔しないでよ!!」


そう言って叫ぶ彼女に、俺はだんだんムカついてきた。

俺だって…突然澪がいなくなって苦しんだんだ。どうしてこんなに責められなくちゃならないんだ。


そう思ったら嫌味しか言えなくなる。


「は?勝手に離れたのはそっちだろ。

俺だって少しは傷ついたんだ。これでおあいこだろ」


俺はタバコを床に落とし足で踏み消した。


「よくそんなことを……

澪のことを本気で好きじゃないってわかってて、一緒にいさせられるわけないじゃない!

あなた、自分がなにしたかわかってるの!?」

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