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最初で最後の恋

第14章 重なり合う想い

昨日の夜、あたしは神田くんにメールを送った。

『久しぶりです。

ずっと連絡を無視したこと、本当にごめんなさい。

今日、会って話がしたいです。

初めて会った教室で、待ってます』




彼が来てくれるかはわからないけど、待ち続けるつもりだ。


あたしが連絡をしなくなったとき、きっと神田くんもあたしの返事を待っていたはずだから。


今度はあたしが待つ番だ。


あなたの傍にいるために、あなたの闇を光に変えるために。



放課後になるまでの時間が今日はとても長く感じた。

窓の外の雲を見て、なんとなく思う。


神田くんも、この空を今見てるといいな。

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