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最初で最後の恋

第14章 重なり合う想い

外もだいぶ陽が沈んできた。


「……神田くん、来るかな…」


あたしは教室のイスに座ったまま机に顔をうずめた。


1日来なかったくらいでへこんでも仕方ないけど、やっぱり辛い。


香奈の言うように、本当に神田くんにはなにか隠された秘密があるんだろう。
神田くんの瞳を見てきたあたしにもわかる。


でも…本当に神田くんの痛みを無くせるのは、あたしなのかな…… 


あたしじゃなくてもいいのかもしれない。





…あーあ、やっぱりひとりになると嫌なことばっか考えちゃう。


弱虫なあたし。

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