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最初で最後の恋

第14章 重なり合う想い

「た、たいしたことないよ。

ちょっとダイエットしすぎたみた…」


あたしの言葉は神田くんの胸の中で遮られた。 

やっと抱きしめられた。


「…っ。うぇ…っ……

かん、だ…くん…っ」


泣きながらあたしは神田くんの背中に手を回す。


今だけは、離れたくなかった。


この温かな体温を、感じていたくて。 


「ごめんな……俺、お前のこと傷つけてきたよな……」


頭の上から落ちてくる彼の言葉に、あたしは何度も首を横に振った。

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