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最初で最後の恋

第3章 神田蓮

「昨日なんかあったの??」


「え!?いや…なんでもない、わけじゃないけど……」


さすが香奈。ずっと一緒にいるだけあって、あたしのことはなんでもお見通しのようだ。

香奈には隠せないと思ったあたしは、授業中ながらもぼそぼそと昨日の夜の出来事を説明した。


「キスされたの!?

あんた…他の女とヤッてた男にキスされるなんて……その男ぶっ殺してやろうかしら!!

しかも俺の女になれぇ??なにそいつ、随分偉そうな男ね。名前は??」


ぶ、ぶっ殺すって……

そう言えばあたしは名前を教えたけど相手の名前は聞かなかった。

しかし情事に浸っていた女が叫んでいた名前を思い出す。


「蓮、って言ってたかも」


あたしがそう言うと、香奈は目をカッと見開いてあたしを見つめた。



「それって神田蓮のこと!?」

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