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最初で最後の恋

第3章 神田蓮

唇が重なった途端、一瞬なにも考えられなかったけど…


彼の唇は柔らかくて。
あたしにとってこれがファーストキスで。
とにかくされるがままだったけど、不思議と嫌じゃなかった。
 

どうしてだろう……


唇がゆっくりと離れて、ようやく自分がなにをされたのかわかり、思わず逃げ出してしまった。





「はああああぁ……」



「今日何回目のため息ついてんのよ」


授業中、あたしは何度も何度もため息ばかりついていた。

隣に座っている香奈はすごく迷惑そうにしている。

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