テキストサイズ

最初で最後の恋

第15章 幸せ

でも今こうして振り返ることができるのは、神田君と一緒になることができたから。


そうじゃなかったら、今でもあたしは泣いてるだけだっただろう。


「あれ、澪?」


扉を見ると、愛しい彼の姿があった。


キョトンとしたまま、あたしを見つめる彼。




もう不安なんてないよ、あたし。




あたしは走って神田君の胸に飛び込んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ