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最初で最後の恋

第15章 幸せ

授業は午後からだったけど、神田くんに早く会いたくて早めに学校に来た。


特に会おうと連絡していたわけじゃないけど、あの場所に行けば会えるような気がして。


「お、空いてる空いてる」


あたしは神田くんと初めて会った教室に来た。
  

昨日彼を待っていたようにイスに座った。


机に指でなにかをなぞるように動かす。


ここで、あなたと出会い、恋をした。


数ヶ月の出来事なのに、昨日のことのように思い出される。

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