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最初で最後の恋

第3章 神田蓮

今日はあたしも香奈もお弁当だったので、空き教室で食べることにした。


「…で、神田蓮のことだけど」


ごはんを食べながら香奈はゆっくりと話し始めた。


「今年の経済学部の1年ですごく美形の子が入ったって聞いたの。

それが神田蓮。

あたしも見たことはないけど、噂じゃまんまるの目がうるうるしてて可愛い

って1年の女子の中じゃ人気みたいよ」


香奈の言うとおり、彼の瞳はお願いされたら断れないような目をしてた。


「でも

可愛いってだけでこんなに噂になるわけないじゃない。

どうして彼がたった1ヶ月で有名になったと思う??」


あたしは首を傾げる。

確かに、ただ可愛いってだけで2年のあたしたちにまで名前が流れるわけないもの。


じゃあ、どうして…?

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