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最初で最後の恋

第18章 蓮の過去

ある日のこと、いつもは帰りが遅いはずがたまたま学校が早く終わり帰れることになった。


今日は母さんも休みだし、誰もいないから夕飯作りを手伝おう。


そう思って俺は帰り道の歩みを早めた。


「ただいまー」

いつもは言えない言葉を言うと、すごく嬉しい。

しかし、居間の方からはなにかぶつぶつと話す声が聞こえた。テレビではない。


俺は居間まで歩みを進める。


部屋の中にいたのは、初めて見る男と、母さんの姿。

今日は仕事が休みのはずじゃ…?


「…にしても、あんたの息子

蓮だっけ?なかなか良い顔してるじゃねぇか。

男優にでもなったらどーだ?」




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