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最初で最後の恋

第20章 浄化

蓮との日曜日のデートを終えたあたしは、最近はほっこりとした生活を過ごしていた。


学校に行って香奈たちと話して…


帰りは蓮に送ってもらって。


早苗ちゃんのことを蓮に聞いても、話しかけられるどころか席も離れて座ってるって言ってた。


何事もなく、終わっていくのだろうか…


そんな不安がよぎる。




「でもあの子が黙って見てるなんてあたしには考えらんないんだけど」


お昼の時間。

あたしは香奈と2人で早苗ちゃんについて話をしていた。

蓮の過去のことは伏せておいたけど、大事な話はしてくれたって言ったら香奈も安心してた。


「あたしも…心配なんだよね。

あ、なにかされるからとかじゃなくて!
…早苗ちゃん、今ひとりで辛いんじゃないかなぁって…」

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