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最初で最後の恋

第21章 早苗の過去

「なに…してるの」




いつもの聞き慣れた声が部屋に響いた。





「お…お母さん……」




頭が真っ白になりかけたけど、お母さんに知られたことでもうお父さんにこんなことをされなくて済むという安心も生まれた。


やっと、解放される。




そう思ってたのに。






パンッ!!!!





鳴り響いた音は、あたしの頬をじんじんと痛ませた。



あたし、ぶたれたの?

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