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最初で最後の恋

第4章 動き始めた時間

「か、香奈。とにかくここだと目立つからあたし一旦外出るから」


「あたしも一緒に行くよ!!」


香奈は不安げにあたしを見つめる。
あたしのことをすごく心配してくれてるのは嬉しいけど…

試合中の透くんにも申し訳ないし、とにかく今は周りの注目から離れなくちゃ。


「大丈夫だよ。香奈は透くんの応援してあげて。

ーあの、一緒に来てもらえますか?」


あたしが彼の方を見て言うと、彼もこくりと頷いた。

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