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最初で最後の恋

第5章 たとえ偽物でも

神田くんと付き合い始めてから、彼はできるだけ一緒に帰ろうって言ってくれた。



「え、俺が初めての彼氏!?

それ冗談で言ってんの?」


何度目かの一緒に歩く帰り道。

神田くんが初彼だと言うとすごくびっくりされた。なんでだろう??


「じょ、冗談なわけないでしょ。本当のことだけど??」


「へぇ…じゃあエッチもしたことないんだ?」


さらっと聞いてくる神田くんの言葉に、あたしはぼっと顔が熱くなるのを感じた。

よく平気でそんな単語が言えるなぁ…


「ないわよっ。悪かったわねっ」


恥ずかしすぎて強い口調になってしまう。

そんなあたしを見てまた笑う神田くん。

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